
献眼について
献眼についての情報提供として、以下の項目について、ご説明しています。
特に事前にご理解いただきたい点として、B.C.の項目があります。
A)角膜・強膜及びその移植について
角膜は、瞳の表面を覆う厚さ0.5㎜程の透明な膜です。
強膜はその周りにある白目の部分です。
角膜には、光を通す、光を曲げる、病原体の侵入を防ぐ
という3つの役割があります。
病気やケガにより角膜が混濁したり、穴が開いてしまった場合、
ご献眼いただいた角膜を移植することが、治療の選択肢の一つとなります。
また、強膜は、緑内障の治療のや強膜が破れてしまった場合など
に用いられます。
B)処置の方法について
角膜の形状を保つために、眼の全体をご提供いただく必要があります。処置後は、義眼を挿入し、
穏やかな表情を整えて瞼が開かないように縫合します。最後に必ずお顔を確認していただき、
お直しが必要な場合は、ご意向に沿うように整えます。
処置は、医師が対応し1時間前後のお時間をいただきます。稀に出血を伴う場合があり、その場合は、
長くお時間をいただくこととなり、また、目の周りにあざのように跡が残ることがあります。
C)移植に用いることができない可能性について
ご献眼にあたり、移植患者に何か病気を持ち込む因子を持っていないか、採血を行って調べます。
加えて、角膜に傷がないか、濁りがないか検査を行います。
その結果、移植に用いることができない場合があります。移植に用いられない場合は、アイバンクで、
ご供養させていただきます。
D)提供後について
提供後は、ご希望を確認した上で、その検査の結果と移植に用いられる場合は、個人情報を除いた
移植者の情報をご報告させていただくようにしています。
E) 否定することの自由について
説明を受けたうえで、ご家族の総意を持って、ご承諾をいただきますので、説明を聞いた後や承諾書を
作成した後でも処置が始まるまで、取りやめることができます。


